なぜ空振りの練習をする必要があるのか?効果的な素振りを実現する方法

野球

野球のチームに属していれば、必ずと言っていいほど素振りを行っていると思います。「何で素振りするの?」などという外国人もいるようですが、素振りに意味を感じない方もいるようです。同じ事を繰り返す単調な練習なだけにうなずける部分もあります。いったいどのようにすれば「素振り」に意味をもたせる事ができるのでしょうか?

そもそも素振りに意味はある?

素振りに意味を感じない指導者、チームもあり、「素振りは不要」と考えている人もいるようですが、私は意味があると思います。

どんな練習にも意味がある。
素振りにも意味がある。

そう思えないのだとしたら、やらないのも一つの方法でしょう。

乱暴な言い方をしてしまいましたが、「意味を感じない練習」なのであれば自分にとって意味があると思う練習をやった方がよっぽど効果があると思います。

話がそれてしまいましたが、
「素振り」は、誰も巻き込まず、自分のペースで行う自主トレーニングとして最も適した練習だと私は思います。一人でできる以上、意味を持って取り組むことさえできれば、やればやるだけバッティングが上達します。

素振りに意味があるか無いかは、本人の意識次第だということです。

素振りに効果を与える方法とは

私は個人的に「素振りには意味がある」と考えています。
私が考える素振りの意味は以下のとおりです。

1)バットを振るための筋力を付ける手段として
2)正しいバッティングフォームを確立するための手段として
3)イメージトレーニングの一環として

バットを振るための筋力を付ける手段として

高校入学当初、自分にバットを振る筋力がないことを知りました。バットを軽々振った事がなかったのです。
バットを振る筋力がないとこのようになります。

・バットが素早く振りだせない
・バットを自由にコントロールできない
・力のある打球を打ち返せない(ボールに負ける)

この三点セットができないという事は、ホームランどころか、ヒットでさえ「奇跡的」な確率でしか打てないという事になります。

この確率を上げるためにも、「バットが振れる」最低限の筋力が必要となります。

それでは、どのように素振りをすればバットを振るための筋力が付くのでしょうか?

ウェイトトレーニングによる筋肉増強のデメリット

バットを振るための筋力を付けるにはウェイトトレーニングが手っ取り早いと勘違いされている方がいます。半分正解で半分不正解です。

ウェイトトレーニングは筋力を付ける事に特化したトレーニング方法です。バランスの悪い筋肉(バットを振るにあたって)の付け方をしてしまった場合、おかしなクセが付いてしまう可能性が高いのもウェイトトレーニングのデメリットです。

※バットを振る上でどこの筋肉が何に影響を及ぼすのかを知った上でウェイトトレーニングをするのであれば、話は別です。

イチローはウェイトトレーニングをやめたと言います。
イチローの考えがすべて正しいとは言いませんが、私の持論は「パワーは技術のあと」なので、イチローの意見に賛同できます。

マスコットバットを使用した素振り

現役時代、試合や試合を想定したバッティング練習以外は、ほとんどマスコットバット(別名トレーニングバット)で練習を行っていました。高校入学当初、普通のバットが重く感じたからです。私はその日からマスコットバットを振りこなせるようになれば、おのずと結果は付いてくると信じ、マスコットバットを使い続けました。

※高校3年時でも感じる重さの度合いが小さくなったとはいえ、マスコットバットは重かったです。

ですが、マスコットバットで素振りをするとバッティングフォームが崩れる原因となるという方もいらっしゃるようです。

マスコットバットを使った素振りでバッティングフォームが崩れてしまう原因は、腕の力主体でバットを振っているからです。正しいスイングができていない証拠です。

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下半身を使った正しいスイングが出来ていれば、バットの重さを利用したスイングができ、バットが波をうってしまうこともありません。
腕の力に頼らず体全体でバットを振ることができるようになれば、バットを振るための様々な筋肉に負荷が掛かり筋力アップするという効果が生まれ、体幹が鍛えられるというメリットも期待できます。

全身の力をバットに集めるわけですから、
スイングスピードは否が応でも上がっていく事でしょう。

正しいバッティングフォームを確立する手段

素振りは、正しいバッティングフォームを確立するための手段としても有効なトレーニングです。簡単に言うと、正しいバッティングフォームを反復練習で体に浸みこませるという事です。実は、この反復練習が、一番地味で、一番効果の差が出やすい練習であるとも言えます。

理由は、回数をこなす事が目的になってちまいがちだからです。

どんな練習にも意味があります。

ここでは「正しいバッティングフォームを確立する」ということなので、それに特化した説明をしたいと思います。

まず、素振りの際は最低でも9つのコースに分け素振りをします。

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9つにコースを分けるという事は、コースによってミートポイントも変わりますし、バットが入っていく角度も変わります。
バッティングフォームはコースにより変わるのです。

各コースによってフォームが違うのだから、各コースに分けて素振りをする必要があります。そして、反復練習をすることで、各コースでのバッティングフォームを体に浸みこませる必要があります。

それでは、どのように素振りしたら良いのでしょうか。
人間には、体力と集中力に限界があります。

最適な回数は人それぞれだと思いますので、1本、1本、意識と集中を切らす事なく振る事が効率よい素振りになるのだと思います。

まずはコースを一つ決め20本でも良いです。ため、踏み出し、バットの軌道や、ミートポイントなどを意識しながら振ってみて下さい。

本数やコースを増やすのは徐々にでも良いと思います。

私は自宅で素振りなどをするときは、マスコットバットで各コース10本ずつ。その時課題にしたコース(苦手なコースなど)をさらに20本。打席に立ち、投手が投げるボールをイメージしながら40本。合計150本ほどです。
(気分が乗っていれば気分に応じてさらに追加。)

~余談~

私は一度だけですが、マスコットで1000回の素振りをした事があります。
手の皮は剥け、腕と足はパンパン。翌日は手が痛くてバットが振れない。

今考えれば、達成感だけは味わえましたが、効率的な練習ではなかったと思います。
(ムダにはならなかったとは思います)

イメージトレーニングの一環として

私は、素振りをイメージトレーニングの一環として行っていました。
個人的にイメージトレーニングは大事だと思います。
(あくまでイメージの上でですが)唯一、10割バッターの気分が味わえる練習だからです。

ピッチャーがボールを投げる。自分が予想している球種、コースに必ずボールが来る。そこにめがけてバットを振る。ジャストミート。外野の頭を越える。歓声が上がる。

楽しくて仕方ありませんでした。

そういうプラスのイメージをしながらバットと振ることで、気持ちよく練習ができました。

自分にとってのプラスイメージをもったまま、一緒に体が動かせます。

まとめ

そもそも素振りに意味はあるのか?

目的、意識を持ったせることで意味がある。

素振りにどのおうな意味を持たせるのか?

1)バットを振るための筋力を付ける手段として

「バットが振れる」最低限の筋力が必要だから
バットを振るための様々な筋肉に負荷が掛かり、筋力アップだけでなく、体幹が鍛えられる。

2)正しいバッティングフォームを確立するための手段として

コースによってミートポイントも変わるし、バットが入っていく角度も変わる。
(だから、)コースによってバッティングフォームは変わる。
(だから、)コース別のバッティングフォームを体に浸みこませる。

3)イメージトレーニングの一環として

自分にとってのプラスイメージをもったまま、実際体が動かせる。

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